学生時代に起業して成功した体験談

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周囲に起業し成功した人はいるだろうか?いるとすればそれはかなり貴重な知り合いだ。多くの人は起業したいと考えても、行動に移せない。行動に移そうとしても何をすればよいかわからない。何をしたいか決めて行動してもビジネスとして成功しないなど、全てを自分で行わなければならない起業はハードルが高いと思う。今回は自分の学生時代の起業経験を語ることで、少しでも参考になるところがあれば幸いだ。

起業への思い

私は学生時代、ある野心を持っていた。それは、「学生時代の時間があるときに起業を経験したい」というものだった。理系ではあったが、会社勤めになったらできないような経験をしてみたい、ワンチャンあればそれを一生の仕事にしていきたいとも考えていたのだ。

学生時代の友人にこの話をしたことは当時なかったし、今も自分から話すことはあまりない。周りに少なくても起業するぞとギラギラした感じの人はいなかったし、企業のアイディアは溢れるほどあったからだ。実行に移せたのはその中でも2、3くらいだったが、比較的成功した方だと思う。

幸運にも学生時代にアルバイトをするよりも貴重な経験をすることができた。ここでは、もし起業を考えている人がいれば、少しでも参考になればと、概要を語ってみる。

起業体験①スマホアプリ

まず、大成功体験を語っていきたい。といっても世間への認知度は大成功だが、個人の収益を最大化できたわけではない。とりあえず世間に一発当てたという意味である。

スマホでの課金型スリーマッチパズルのコンセプトを作ったというのが実績である、

現在でも有名なスリーマッチパズル系統のスマホゲームといえば、「K○ngのキャンディークラッシュ」「ガ○ホーのパズル&ドラゴンズ」「KITERETSU、R○BOTのZ○O KEEPER」あたりだろうか。スマホ版のゲームは2007年ごろには市場で存在感が出はじめていたかと思う。

私が学生だった頃から「学生の間に一発当てたい」と野望を抱いていたが、もし当てられるなら当時台頭していたスマホだろうと思っていた。ちょうどガラケーからスマホに持ち変える人が増えてきたことから、私にとっては明らかなビジネスチャンスと見えていた。

そんな中、スマホの課金型ビジネスというコンセプトを作り、原型をスマホゲーとしたのは大きな成功だった。といっても当時はアプリ化配信するノウハウやマーケティング方法は一部の企業に限られていたから、ゲーム会社に自分が作ったコンセプトやプロトタイプを売却することを選択した。この判断が妥当だったのか?は今でもかなりの疑問だが、取引金額的にはかなり高い評価を受けていたと思う。

起業体験②コンサルタント

こちらは、小成功体験だ。格好が良いのでコンサルティングという言葉になるが、要は知り合いのお店を再建し大繁盛させ、その後もいくつか似たようなことをしたという話である。

問題点の分析は、コンサルティング会社の面接でよく求められるようなものだ。しかし、実際に効果的と思われる策を考え、実行してもらうことは難しい。最初に取り組んだ知り合いの店では、知り合いということで内部に入り、一時は一緒に切り盛りもさせてもらったことで、効果的な策を実行するハードルは比較的低かったのがポイントだった。

コンサルティング型の起業で難しいのは、継続して案件を取り続けなければならないことだ。たまたまうまく1件仕事が舞い込んでも、2件目3件目の仕事を取るのが難しい。しかもキャッシュフローが安定しないから、掛け持ちも普通で、必然的に時間に占める仕事のウエイトが大きくなる。

また仕事の価格設定・価格交渉も難しい。コンサルティングでは、キャッシュフローが安定しない、原価は主に人件費である、成功報酬はつけるべきなのかなど、様々な要素があり、顧客が満足できるラインを引くのが悩ましい。また、価格やサービス面で大手に優るようなポイントがあるのか、価格競争にならないビジネスにするには、など思いのほか、難しいビジネスだ。

これは私の一例だが、営業はしないスタイル、つまり口コミだけをもとに仕事を得る「先生型」スタイルだ。口コミだからネット広告よりは信用性があり、知り合いのつてだから値下げも受けにくい。難点としは若造が先生型スタイルをしていることをよく思われないことや、その手の知り合いがいないとそもそも口コミが広がらない点だ。私は1件のお店の例が成功し、そこから口コミがいいように回ったのが幸運だった。

学生を卒業してやめてしまったのは、顧客関連の人脈が広くない中でのビジネススタイルに限界を感じた点、学生生活が終わり自由な時間がなくなったことで、あまりにも仕事の時間のウエイトが増えたことが原因だ。

少しでも参考にしていただければと思う。

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