いまどきのエグゼクティブはオフィス外でも外出先でインターネットを使うことが増えているのではないだろうか?在宅勤務やリモートワークの導入にも欠かせない環境になっている。しかし無料の公共Wi-Fiはセキュリティ上の懸念が大きく、自前で通信環境を整えるのがマストとなっている。ここではモバイルWi-Fiルーター(ポケットWiFi)の選び方や利用法について紹介していこう。
モバイルWi-Fiルーターとは?
モバイルWi-Fiルーターは外出先でノートパソコンやタブレットを使う方にとって、インターネットに接続するための有力な方法だ。
モバイルWi-Fiルーターの利用には月額費用が必要だが、後述するようにテザリングのデメリットを解消できるため、ビジネスマンをはじめフリーランスのトップ層も利用している。また、最近では自宅で回線契約を結ばず、自宅も外出先でもモバイルWi-Fiルーターだけでインターネットを利用している人が増えてきている。
大きさはiPhone6よりも一回り大きい程度で、持ち運びでかさばることはほとんどない。
テザリングとの比較
外出先での通信環境としては、モバイルWi-Fiルーター以外にもテザリングを使用する方法もある。
テザリングとはスマートフォンなどのモバイル通信機能を利用し、インターネットを利用することだ。スマートフォンをまるで外付けモデムのように使用することでインターネットに接続することができる。
テザリングは自前のスマートフォンで利用することができる反面、デメリットも多い。
まず、テザリングを利用することでスマートフォンのデータ通信量を大量に消費することになり、通信制限に抵触しやすい。通信制限の解除には追加料金が必要となり、制限のたびに解除申請や課金が発生することになる。解除せずに使うことは可能だが、スマートフォンの利用自体にも通信制限の影響が及ぶ。
テザリングの利用はスマートフォンに大きな負荷をかけやすく、バッテリーが普段の利用に比べて数倍減りやすい。スマートフォンを利用し顧客や社内との通話することが多いのであれば、バッテリー切れは万が一の際の連絡手段が断たれることになる。
また、テザリングは通信速度が遅く快適性が損なわれることがある点や、スマートフォン通話中にテザリングを利用できないといった点も気になるところだ。
そのため、スマートフォンのテザリングに依存するよりも、通信専用のモバイルWi-Fiルーターを用意することが望ましい。
モバイルWi-Fiルーターの設定方法
使ったことがない人にとっては「モバイルWi-Fiルーターの設定は難しい」というイメージを持ちがちだが、実は自宅の通信環境を整えるよりも簡単だ。
モバイルWi-Fiルーターを契約すると「ルーター本体」「SIMカード」「説明書」「保証書」等が送られてくる。
モバイルWi-Fiルーターを設定するには、SIMカードをルーター本体に挿入し、ルーターの電源を起動する。すると、自動的にルーター側の初期設定や更新が実行され、利用可能な状況になる。
あとはモバイルWi-Fiルーターの無線IDやパスワードを確認し、利用したいノートパソコンやタブレットに打ち込むだけだ。
おすすめのモバイルWi-Fiルーター
モバイルWi-Fiルーターには利用する回線の周波数帯により「LTE」と「WiMAX」の2種類に分けられる。LTEはNTT DocomoやSoftbankといった携帯キャリア系の企業が提供しており、高額である上、通信制限に抵触しやすい。そのためWiMAXを使うことがおすすめだ。
WiMAXを契約する際には、キャッシュバックキャンペーンを見逃さないようにしたい。直接WiMAXに申し込むとキャッシュバック金額が少なかったりキャンペーンを利用できなかったりするため、必ずプロバイダ(販売代理店)経由で契約しよう。
もっともキャッシュバック金額が大きい方法は、GMOとくとくBB
経由でWiMAXを契約することだ。常時30,000円以上のキャッシュバックキャンペーンを行なっている。
WiMAXはごく一部のキャリアを除き3年単位での契約となり、およそ月額4,000円未満で利用が可能だ。これがLTEだと月額6,000円以上かかるから、WiMAXは有力な選択肢となる。
モバイルWi-Fiルーターを活用することで、より自由な通信環境の導入や生産性向上に役立てて欲しい。